JAPAN TOURの話

こんにちは。日本に行っていた3月ですが、今回の旅はいつものただの帰国とは違い大きなプロジェクトを引っさげての帰国でした。

「メヒコ人のアーティストを日本に連れていこう!」

と言えばたいそれた感じがしますが、友だちがアーティストだったというだけなので「メヒコ人の友だちと日本をまわろう!」と言い換えることもできます。

私が現在住んでいるオアハカというところは世界中を探してもまれにみる版画が盛んな街です。歩いて回れる大きさの町の中にいくつもの版画の工房(兼ギャラリー)が点在しているのです。私は版画をきっかけに友だちができたので、版画に対する思いは結構熱いです。オアハカで知り合った日本人の友だち2人と一緒に今回のジャパンツアーを計画したわけですが、当初は「桜が見れたらいいなぁ。でもせっかくメヒコの版画家が来日するのだからあわよくばどこかで展示なんかできればもっと楽しいなぁ」という感じだったのですが、日本にいた友だちの人脈と奔走のおかげで3週間という短い期間の中に2か所での展示のチャンスを得たのです。それに加えて、私の友だちが靴工房兼カフェの店を持っているのでそこでもイベントをさせてもらえることになりました。

東京

まず東京。茅場町にある明祥ビルのLerningCamp!Galleryというところで2日間の展示をさせてもらいました。おしゃれなカフェの隣にあるギャラリーは、もちろんおしゃれで案内されて思わずひぃいいと心の中で絶叫してしまいました。

 東京では、彼らの作品の展示プラスTシャツやエコバッグへのシルクスクリーン。シルクスクリーン印刷も版画の一種ですが、意外とどんな印刷技術なのかは一般には知られていないので(私もオアハカに来るまでよくわかっていませんでした。)、親しみやすさも出すためにということでミニワークショップのような感じで導入することにしたのです。

シルクスクリーンの導入は、大阪にあるレトロ印刷JAMさんでSURIMACCAというシルクスクリーンのキットをお借りしました。枠がレゴブロックのように組み立てられるという画期的なシルクスクリーンです。おもちゃのようですがその実力はしっかりとしていて、見た目と実力の両方を兼ねそろえた本当すごいやつです。シルクスクリーンで一番厄介な製版は、デジタル製版なので絵(またはデータ)を用意するだけです。嗚呼、簡単。

東京の展示は、土日に行われたので連日盛況でした。メヒコに興味があるので、という理由でやって来てくださった人もいて、好きな人のアンテナの張りかたに驚きました。

東京ではエディスの「にわとり」の作品に心を奪われる人がとても多かったように感じます。まず、作品をじっと見つめて、そして「これ、どうやって作られてるの?!」「どうしてこのモチーフなの?!」「どういう意味があるの?!」とアーティストに直接聞きながら作品を鑑賞できるのはやはりダイナミックでものすごくパワーを感じる空間でした。来ていただいた方もアーティストと直接話すことができて、ましてやはるばるメヒコから、というわけで双方にとって良い場になったと思います。

姫路

そして、東京観光、関西は京都(と結局奈良も)観光のあと姫路に向かいました。姫路では私の友人でもあるまさみの運営する工房&カフェスペース、イシヅカ靴店&カフェを借りてシルクスクリーンのワークショップイベントを開催しました。

展示スペースがないので、ここではワークショップ一本でしたが、たくさんの友だちやカフェにこられたお客さんにもワークショップに参加いただき大盛況でした。そして、東京の画材屋さんで新しい彫刻刀や画材を購入したので、オアハカから持ってきたミニ印刷機を使って印刷も行いました。

高知

そして、最後の展示とイベントは高知県。高知県は土佐和紙で有名ですが、紙の博物館が主催する国際版画コンクールにはイバンとエディスも応募して入選したこともある彼らにも関係のある場所であると同時に、みりちゃんの地元でもありました。

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ついて案内されてびっくり。美術館の展示スペースでした。そして思っていたよりも壁面が多い!!しかし、彼らが過去に応募した作品を保存していたところから出してきていただくことに成功して、1メートル×1メートルという大きな作品が4点も並びました!これで一気に会場が締まりました。間仕切りもうまく利用して、展示スペースと工房スペースのような空間をつくることもできました。

東京でも姫路でも、そして高知でも、展覧会なのにどこも作業台があって、それを利用したワークスペースをつくれたのはとてもよかったです。なぜならオアハカにある彼らの工房も、ワークスペース+ギャラリーがあるからです。制作の場と展示の場が共存しているあの空間を奇しくも日本でも再現できたのは、すごく新鮮だけど至極あたりまえの光景のようにも見えました。展示しながら新たなものを制作するという両方の空間が最終展示地高知で一番自然に作り出すことができました。

高知県の展示では紙の博物館にたまたま来られた一般の方や、元美大生のおじさんやおばさん、ものつくりが好きな友だちなどがたくさん足を運んでくれました。美術部に入っているという少年がミニ印刷機での印刷にも挑戦していて、刷りあがったものをみてうれしそうにしていた顔が印象的でした。

合間には和紙漉きのワークショップにも参加しました。オアハカでは手に入れるのが難しい和紙。そのためイバンもエディスも今までは和紙で刷ったことがほとんどないと言っていました。和紙作りの体験をし、作られる工程を見学し、和紙を買って帰っていたので、今後の作品にどう取り入れられるのか楽しみな限りです。

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本当にばたばたと駆け抜けた3週間のJAPAN TOURでしたが、いろんな場所に行ったことで様々なものを見ることができたし、またたくさんの方に会うことができました。入ってくる情報量が多すぎたのでこれからゆっくりと咀嚼していく必要がありますが、ようやくブログに記録するくらいの余裕ができた、というところです。

そして私にとっては、展示にまつわるあれこれをじかに見させてもらって学ぶよい機会になりました。イバンもエディスもいつもにこにことして穏やかなのですが、作品の並べ方やその作業の手際の良さはやはりさすがプロフェッショナル。てきぱきと作業をしていた姿が印象的でした。

今回の展覧会やイベントにご協力をいただいた方、足を運んでくださった方、お世話になったすべての方に改めてこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!!そして、旅を一緒にしたイバン、エディス、みりちゃん、りゅうたろうくんにも感謝しています!!Muchas gracias por todo!!

備忘録と記録までに。

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