新年、あけました。

明けてもう半月が経つのであけましておめでとうございますとまだ言い続けてもいいものなのか?!という感じですが、おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、年が明けて、気持ちが急く感じが減りました。年末追い詰められていたような気持になっていたのはそう、タイトルの通りカレンダーづくりです。

2年前から始めたカレンダー。きっかけは版画王国オアハカで版画を始めたものの、圧倒的に経験値が少ないと感じた私は(まぁ、一気に埋められるものではもちろんないのですが。)、とにかく刷りまくらなあかん!!数や!!と思ったわけです。

そして思いついたのがカレンダー。

版画もいっぱい作らないとだめだし、それを1枚ずつ刷らないといけない。しかもそれが実用的に使えるとなれば、めっちゃええやん、と嬉々として始めたのです。年の暮れに思い付いたようなプロジェクトだったので初年度は本当に少数の部数をつくるのがやっとでした。

去年は2年目、ということでもう少し計画的に始めたので奇跡的に12月くらいには出来上がっていたという計画的な仕上がり。

そして3年目。例のばたばたにより11月にオアハカにいないというまさかの事態。(自分で選んだのですが)というわけで、12月にオアハカに戻ってからいつもの必死のパッチモードにてしゃかりきに刷っていたのです。

11月の旅の間に版は持って行っていたので刷るだけの状態にしていたのですが、刷ってみると「なんか思てた感じとちゃうな……」と、結局3枚ほどは一からやり直しました。

そんなこんなで、12月の末にようやく出来上がり、ありがたくも「ほしい~!」と注文いただいていた方から順次発送や送る手配などをしていたわけです。2019年度のはこんな感じで出来上がりました!

表紙に使った書体は1968年にメヒコでオリンピックがあった時に採用されていたロゴの書体です。12月の頭にCDMXに行った時に2018年がちょうどメヒコオリンピック50周年記念にあたる年ということでいろんなところでこの68年デザインの展示が行われていました。やっぱり60年代70年代のデザインはめっちゃファンキーで未来的で、でも実際には過去で、色も雰囲気もかっこいいものが多いです。それに心を打たれてのこの字体です。

中のカレンダーの部分と月の表記はシルクスクリーンで刷りました。カレンダーというからには予定をガシガシ書きこんでもらえるようにできるだけ幅ぎりぎりの大きさになるようにしました。シルクスクリーンのインクは、去年本当は使いたかったけど、うまく使いこなせなかったものだったので、今年はきれいにすることができて自分で感激していました。笑

ありがたいことに毎年注文してくださる方もいて、使っている様子を写真で送ってもらったのを見るたびに、ほんまに作ってよかった!!と心から思う瞬間です。上の写真はひめじのカレー屋さんから届いた写真です。これから営業日や定休日を書き込んでガシガシ使っていただく予定です。

こちらはアメリカ人の陶芸家の方から届いた写真。インスタグラムで見て気に入ってご注文いただきました。実際には会ったことがない人のもとへカレンダーが旅立っていって1年を一緒に過ごしてもらえるのかと思うと、めちゃくちゃわくわくします。

メヒコからの発送ですが、MEXPOSTの追跡番号付きの郵便で送ればどこにあるか追跡することができ、今までのところ100%の確率で到着しています。シャカリキに刷ったカレンダー、まだ若干ありますのでもし興味のある方はぜひぜひご注文下さいませ!1枚につき3回印刷という、めちゃくちゃ気合のこもったカレンダーです!笑 カレンダーとして使い終わった後は、版画作品集ミニブックとしてお楽しみいただければ幸いです。

ご注文は下記のサイトから、あるいは私に直接ご連絡をいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!(もう1月半分すぎてるぞーーー、という声には耳をふさぎたいと思います……。はは。)

オンラインショップ:https://ninjacco.bigcartel.com/

こちらは1月の版画。タイトル「inicio」はスペイン語で「はじまり」の意味です。1年のはじまり、おもしろいことようけやったるぞという決意ときたいにむねをふくらませて。今年の干支いのししもちょっと顔出してます。

それでは、どうぞよろしくお願いします!今年も全力で、やりたいことをする年にしましょう!